アナウサギとうさぎの体

飼いウサギのほとんどはアナウサギ

一般にウサギといえば長い耳が最大の特徴ということになっていますが、動物学的には二重に生えた前歯に着目して、重歯目のウサギ科に分類しています。
ウサギ科の仲間は、ノウサギとアナウサギに分けることができますが、ぺットとして飼われているウサギのほとんどは、アナウサギです。
アナウサギは、もともとヨーロッパと北アフリカだけに野生で住んでいましたが、家畜として人間に飼われるようになり、世界中に広がっていきました。現在日本で飼われているウサギの種類は、ほぼすべてが、このアナウサギの改良種です。
ペットとして飼われる数が年々増加していますが、日本では最近まで、食用、毛皮用、実験動物として飼われる数が圧倒的に多かったのです。ウサギはおとなしい動物であり、室内で飼え、人にもよくなれます。外国ではペットとしての改良が進んでおり、現在ではたくさんの種類が日本に入ってきています。野生のアナウサギはもともとヨーロッパに住んでいましたが、現在では、ヨーロッパだけではなく、オーストラリアや南アメリカなどでも数多く見ることができます。
体長は40cmくらいで、体重は約2kg、耳は小さめです。毛色は、灰色に黒や茶が薄く混ざったものが多いようです。何頭かが集まって集団生活 部屋の中で悠々としているウサギとは違い、野生のウサギたちはのんびりとはしていません。彼らが住んでいるのは、雨が降り、風が吹き、天敵が目を光らせている、とてもきびしい世界です。
そんな世界で生き延びていくために、ウサギたちは、ワレンと呼ばれるトンネルを掘り、何頭かの集団を作って生活しています。そして、危険が近づくと、足を踏み鳴らして仲間に知らせます(スタンピング)。
トンネルの先には トイレや産室か 地下のトンネルは、ジメジメしたところや、高く目立つところを避けて作られています。出入口はあまり作らず、中は迷路のふつにたくさんのトンネルが掘られ、トイレや産室などの部屋につながっています。土がやわらかいところではトンネルが掘りやすくなるので、1匹ずつ巣穴を掘って住むこともあります。彼らにはなわばりがあり、尿のにおいでなわばりを主張しています。

うさぎの体

前から後ろまで広い範囲が見えますが、視力はそれはどよくありません。

とてもにおいには敏感で、いつも鼻を動かし、回りに注意を払っています。Yの字でいつもまふまふ、ふんふんしています

上唇は縦に割れていて、ときどき舌なめずりをします。前歯は、上の巳本が二重に生えています。

ウサギは耳がとっても大きく、興味あるほうヘ「ピッ」と耳を向けます。ロップなどの耳の垂れたウサギは別として、耳の動きはウサギの気分をも表します。はじめての場所で緊張しているとき、変わったものが置いてあるときなど、耳をピーンと立て警戒します。逆に安心しているとき、元気のないときなどは耳はねています。
ウサギは体に汗腺(汗を出す穴)力i少なく、細かい血管が無数に走る大きな耳で放熱し、体温を調節しています。

肉垂

あごの下、首のところの皮の垂るんだものをいい、襟巻きのようです。中型種以上の雌が大人になるにつれ、りっぱなものが見られるようになります。

前足で穴も掘ります。指は5本で爪もついています。気にいらない物が近付くと穴を掘るように引っ掻いたりします。

後ろ足は長くて丈夫です。指は4本、前足同様裏は毛で覆われています。ウサギ同士の喧嘩では、お互いジャンプして空中で後ろ脚を使い蹴り合います。抱っこが嫌なときも後ろ脚で蹴ります。

しっぽ

毛が生えて平な形、警戒、緊張、興奮時などには上に向けピンと立てます。気の弱い雄は、強い雄に耳としっぽを下げて服従を表します6おしっこをするときも、しっぽを上げます。

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